シーンタグ概念
・映像コンテンツの各々のシーンにタグを設定する。
・タグでソートして視聴、購入できるようにする。
これだけ。
昨今、動画配信サイトやで、映画、ドラマ、アニメなどを楽しめるのが当たり前になりました。
しかしながら、そのサービスは動画本編を「そのまま」楽しむことしかできません。
2時間の洋画なら、0分から120分の再生をメインとする楽しみしかありません。もちろん一時停止や、シーンを戻したり、進めたり、倍速で見ることもできますが、それは個人が手動で行ってるだけであり、めんどくさいことですし、その人個人の中で完結してしまう行動になります。
何言ってんだこの管理人って思うかもしれませんが、自分が言いたいことは、
映像シーンをタグ化、カテゴライズ、ソートして、映像コンテンツそのもので新たな楽しみ方ができないか
ということを提唱したいのです。
目次
①システム概要
②新しい動画の購入方法の提案
③実現すると映像コンテンツを視聴することにどのような変化があるか
④企業側のメリット
⑤企業側にお願いしたいこと
⑥考えの元
⑦さらなる応用
⑧最後に
①システム概要
さっそく例を交えて説明いたします。自分はアニメオタクなので、アニメコンテンツを例に説明します。
例は「新世紀エヴァンゲリオン」の1話にしましょう。
まず、「新世紀エヴァンゲリオン」だけで、タグが作れます(共通タグと呼ぶことにします)。これは動画サイトとかで見られるものと同じです。(エヴァはロボットじゃねえっていうツッコミはなしで)
#アニメ
#TVアニメ
#ロボット
#SFアニメ
#1995年秋クール
#庵野秀明
などなど
タグ自体は多ければ多いほどほどいいですね。
次にシーン(カット)レベルでのタグを例に出します。これをシーンタグと呼びます。
例えば サキエル登場シーン
#戦闘
#敵登場
#使徒
#使徒戦
#サキエル
#サキエル戦
#使徒VS戦自
#巨大生物
#ミリタリー
#敵tueee
#爆発
#キャラ(ミサトさん)登場
#主人公ピンチ
#Aパート
ゲンドウとの会話シーンは
#立木文彦
#組織トップ
#ネルフ関係者
#ストレス
#下から視点
#格納庫
#さっさと乗れや
#主人公ぐぬぬ
#メガネキャラ
#ツンデレ
#素直になれないキャラ
こんな感じになります。
OPシーンだけでも各々のカットで
#OP
#名作アニメOP
#高橋洋子
#及川眠子
#タイトルロゴ
#監督
#サビ
#疾走感
#製作委員会
#制作会社
#碇シンジ
#綾波レイ
#エヴァンゲリオン初号機
#使徒
#謎ヌード
#本編では使われなかったシーン
等でタグを作れます。
予告には#予告、アイキャッチには#アイキャッチ、Cパートには#Cパートなどなど。
これらタグは配信チャンネル公式、制作会社、製作委員会などの公式がつけてもいいし、視聴者が行ってもいいようにする。上の例だと、共通タグは公式が設定すればいいし、シーンタグは視聴者が設定すればいい。
売れてない声優が自身がモブとして出たシーンに自分の名前のタグを作っても、無名のアニメーターが自身が原画を担当したシーンにタグを作ってもいい。
タグの作成は視聴者が自由にできるようになればすぐに多くの種類、ニッチなタグまで
作られると思います。
例
#名シーン
#名台詞
#素直になれないキャラ
#メガネキャラ(男性キャラ)(女性キャラ)
#百合
#無駄にぬるぬる作画
#作画崩壊(厳選チョイス)
#棒読み(ナナマルサンバツ除外)
#伏線
#グロ
#パロディ(元ネタと比較あり)
#OP映像変更(比較あり)
#声優アドリブ
#声優の声真似
#セリフ(〜ですわ)(〜だぜ)(ふーはっはっはー)
#作画ミス(指6本)(一瞬で変わる服装)
#エロシーン(TVアニメ)
#嘔吐(男性キャラ)(女性キャラ)
などなど
加えて、個人限定のタグも作れるようにする。個人タグと呼ぶことにします。
#好きなアニメ
#好きなアニメーター
#泣いた(シーン)
#推し声優
などなど。
そしてこれら共通タグ、シーンタグ、個人タグを元にアニメのシーンをソートします。
使徒戦だけが見たい場合、「#使徒戦 /最初から」とソートするだけで、使徒戦集の出来上がり。「#使徒戦 /ランダム」とソートすればランダムで使徒戦が見れるようにする。
さらにこのタグを他作とも共通にすれば、
「#OP」で様々なアニメのOP集になるし、「#アイキャッチ」でアニメのアイキャッチ集になる。
「#日常系アニメ #OP」で日常系アニメのOP集に。
「#SFアニメ #OP #監督」でSFアニメをよく担当するアニメ監督がすぐに映像として調べることができる。
これらのソートで足りないものやいらないものがある時は、個人タグや個人の設定で、アニメやシーンを追加したり、除外すればその人だけのオリジナルの「◯◯シーン集」が出来上がり。
②新しい動画の購入方法の提案
公式チャンネルや動画配信サイトは、
アニメを再生時間で売れるようにする。
つまり、「新世紀エヴァンゲリオン」は1秒0.15円(本編24分で約200円)
という感じで。
それか、定額制で「視聴し放題、ソート視聴し放題」とするか。こっちのほうがお得感あるかも。
その人がどれだけの頻度で見るかで選択できればいい。
OPやEDを見ないひとなら「#新世紀エヴァンゲリオン - (#OP #ED) 」で本編のみで購入したりできるようにする。
逆に短時間の見たいシーンだけを購入できるようになる。見たいシーンを見るために1話まるまる購入してた人はお得ですね。見たいシーンが1分だけならたったの9円(1秒=0.15円)。
さらにシーンタグでソートをかけて、購入できるようにする。
「#日常系アニメ #OP」で#日常系アニメが50作品検索されれば、
90秒×50作=4500秒(75分)=675円(1秒=0.15円)
でまとめて購入。
もちろん購入前に自分の見てない作品を除外したり、逆に見てない作品だけにしたり、「このアニメ俺的には日常系アニメじゃない」という作品を省いてまとめて購入できるようにする。
一度購入したシーンはそのままいつでも視聴できるのが理想。OPだけ買ったアニメはそれ以外の部分(本編、ED、予告等)を購入すれば、1話全てを買ったことになるのが理想。
③実現すると映像コンテンツを視聴することにどのような変化があるか
これらが実現できれば「アニメを見ること」がどのように変わるか。
「#今期アニメ #1話 #冒頭5分 -#OP」でそのクールのアニメのオープニングを除外して冒頭をダイジェストで見れるようになるから自分が面白そうだと思ったアニメだけを選んで視聴することができる。
「#今期アニメ #OP」でOPだけ見てもOKだし、「#今期アニメ #Aパート」で半分見るだけでもOK。
Q.アニメをダイジェストで視聴して、見たつもりでいるアニメオタクが増えるんじゃないか?
A.現在の視聴方法でもOPやEDを飛ばす人はいるし、うとうとしながら見てる人もいるので、あまり変わらない。それよりも、その人が見たいアニメにたどり着きやすくなるメリットの方が大きい。
「#新世紀エヴァンゲリオン #1分ダイジェスト #1話」を2話を見る前に視聴すれば、簡単なおさらいになる。もちろん1話を視聴してるから料金はただ。
逆に予告がないアニメは次の話が配信されてるのであれば、「#新世紀エヴァンゲリオン #1分ダイジェスト(予告用、ネタバレなし) #3話」で簡単な予告になる。エヴァは予告があるけどね。
本編をそのまま視聴するときに、そのシーンのシーンタグを表示できるようにすれば、アニメ本編の簡単な解説になる。
先ほどエヴァの例のように、「#キャラ名、#声優名」のみ、動画の横の部分に表示すれば、画面に映し出されるキャラ名とその声優名がパッとでてくるようになって、解説付き視聴ができるようになる。
アニメータータグが設定されてるのであれば、そのシーンでアニメーター名が出てくるし、庵野監督絵コンテシーンでそのタグが出て来れば「あ、ここって庵野監督がコンテ切ってるんだ」とその人が知りたい情報が勝手に出てくるようになる。
グロシーンが見たくない人は「#グロシーン の5秒前に警告表示」のようなシステムを作ればトラウマ防止になります。
youtubeやニコニコ動画などでよく見る「◯◯シーン集」などの動画がなくなり、それらの需要を、チャンネル内のタグソートで解決できるようになる。
タグソートの利用でそのような動画が作りやすくなって、ソートした動画単体でアップしても「知らないアニメを除外したい」「このチョイスはなんだか微妙」と感じる人が「シーンタグのソートを使いたい」と感じるようになる。
テレビ放送のメリットがいよいよなくなるかもしれない。
ただし、アニメ(やドラマ)において、「2019年春クール」などのようにカテゴライズされる文化は残ってほしいので、チャンネル配信がメインになっても、1,4,7,10月で「よーい、どん」と、ある程度のアニメが放送(配信?)されることは崩さないでほしい。週1話の放送形態も同様。
円盤(DVD、BD)の売り上げは下がるかも?
ただ、シーンタグで編集したアニメ集を円盤として購入できれば、オーダーメイド円盤の出来上がり。物としてとっておきたいと思う人の需要は一定数確保できるかも。
円盤売り上げではなくて、配信サイトで合計何秒(分、時間)買われたかでアニメの人気を比較することは可能。ランキングも作れる。
例:本編購入総時間(or 購入人数)が長い(or 多い)アニメ
OP購入数÷本編購入数が多い(or 少ない)アニメ
④企業側のメリット
動画配信サイトのメリット
アニメを1秒単位で買えるようになれば、視聴者の購入ハードルが下がる。
アニメを購入しなかった人たちが、OPだけだとか、好きな声優が出てるシーンだけを購入するようになり、本編に興味が沸いたなら1話まるまる購入してくれるようになる。少なくともそのような人は増える。
製作委員会のメリット
作ったアニメがすごく不評で、いわゆる「くそアニメ」でも、#声優や#OPなどのタグで購入する人が出てきて、少しの費用回収になる。もちろん面白いアニメを作れば、#名シーン や#号泣シーンなどのタグがついて、そのシーンを購入してくれる人は増える。
視聴者がどのようなアニメを求めているかというデータが蓄積される。
広告会社のメリット
例えば#花澤香菜で視聴している人に対して、
のような広告を出せば、クリック数や購入率はガクンと増える。集客効率がよくなる。
⑤企業側にお願いしたいこと
・配信サイト同士で、タグの共有化
サイトA、サイトBで購入した違うアニメやタグレベルでシーンを、一緒に見られるようなシステムにしてほしい。
・カットポイントの設定
動画編集するような感覚で視聴者がシーンタグを容易に設定できるようにしてほしい。
カットが変わる瞬間に”ミゾ”を設定して、範囲選択を簡単に切りとれるようになってほしい。
・タグ設定のルール化
いろんな人がタグを作るようになると同じ内容でも
#OP、#op、#オープニング、#オープニングアニメーション などのように無差別に作られるようになるからこれらの統制が取れるようなシステムにしてほしい。
・タグやタグ作成者を評価するシステムの導入
「よくこんなシーンタグ作ったなwwww」と言われるようなニッチなタグに価値が出てくるので、それらを他の視聴者が評価できるようになってほしい。
そのタグが人気になって、そのタグ単位で購入する人が増えれば、タグ作成者にお金が入るシステム(購入者1人=0.1円など)があれば、「人気タグ作成者」と呼ばれる人も出てくるのではないでしょうか。それで得たお金だけで生活できる人も出てくるのではないでしょうか。
⑥アイディア元
このアイディアは動画サイトのタグ、〇〇シーン集動画、DVDやBDのチャプター、Twitterのハッシュタグ、IoTなどのシステムが原型。それを映像コンテンツに応用できないかと考えたもの。
さらに言うと、アニメ「GJ部」の円盤の視聴方法に、1話から11話までリピート機能があり、最終回を見ることなく何周もできるシステムがあることをヒントにしています。
記事を書いた後に調べて見るとAskビデオというサイトが、同じ「シーンタグ」という名前で同様のシステムを導入してました。流行らなかったのはなにか理由があるのだろうか? 特許でも取られちゃってるのかな〜?
⑦さらなる応用
アニメを例に出しましたが、ドラマ、映画、youtube、マンガ、音楽にも応用可能だと思います。
⑧最後に
このような考え方が広まって、実現して、映像コンテンツの楽しみ方が広まれば嬉しいです。